Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第18章 大人な俺達の危険な夜
深くなっていくキスと共に、俺の身体がソファーに沈んでいく。
えっ…、まさかここで?
それはちょっと…
「昌宏…さん、ここは…、ね、ベッドに…」
俺の腹に跨り、ジャケットを脱ぎにかかった松岡さんの手を止めた。
でもすっかりその気になった松岡さんがそう簡単に止まるわけなんてなくて…
「あそこは駄目だ。壁は薄いし、窓の外すぐ通路だろ? おめぇのでけぇ声じゃ、外に丸聞こえだかんな(笑)」
そりゃ松岡さんのマンションに比べたらさ、お隣さんとの壁は薄いし、通路だって…
分かるけどさ、でけぇ声って…、もぉ…(/。\*)ハズカシイ
それに、さっきから視線を感じるんだよね…
それも無数の“目”に見られているようなさ…
俺の気のせいかもしれないんだけどさ、誰かに見られてるかと思ったら、気になって気になって…、それこそ集中出来なくなりそうなんだけどな…
「おい、さっきからキョロキョロして…、いい加減こっちみろって」
「あ、ああ、うん…」
俺は視線を気にしつつも、俺を見下ろす松岡さんに目を向けると、静かに距離を縮めて来る唇を受け止めるべく、瞼をそっと伏せた。
「ん…ふ…ぁ…っ…」
僅かな間もおかず深くなったキスは、一瞬にして俺の意識を、なんとな〜く感じる“視線”から、松岡さんへと移させた。