• テキストサイズ

Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】

第17章 僕達のバースデーソング③


翔side


パーティーも盛況のうちに終わり、マンションへと帰る途中、智はスマホで撮った写真を見ては、ニマニマと笑っている。

当然だけど、皆から貰ったプレゼントは、全て俺が持つハメになり…

まあ、それは別にいいんだけど…

智の誕生日なんだから、ちょっとくらいのサービスは想定済み。

だけど、だな…

「あっ、ほらちゃんと前向いて歩けって…」

小石に躓いて転びそうになるやら、電信柱にぶつかりそうになるやらで…

両手が塞がってるなきゃ、手でも繋げるけど、生憎俺の両手はしっかり塞がっていて、それも出来やしない。

「だってさ、見て? この翔くんの顔(笑) 面白くない?」

さっきから、クスクス笑ってるかと思ったら…、俺かよ(笑)

「それにほら、この和と潤。僕達には負けるけど、すっごいラブラブだし(笑) あ、あとさ、パパさん…、普段はヘラヘラしてるけど、やっぱカッコイイよねぇ〜」

ヘラヘラって…、お前の方がよっぽどヘラヘラしてっけど?

って、言ってやりたいとこだけど、今はやめておこう。

せっかく上機嫌だし、こんなに幸せそうにしてる智を見てるのは、俺も嬉しいし…

「あ、でもね?」

「ん?」

「一番カッコよかったのは、やっぱりこの時の翔くんかな…。ほら、見て?」

俺の前に、智のスマホが差し出された。
/ 628ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp