Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第17章 僕達のバースデーソング③
「ねぇ、パパさん。ケーキ見せて?」
せっかくだから写メとかしときたいし♪
だってこんなデッカイケーキ、自慢になるじゃん?
僕はパパさんがケーキを運んで来る間、スマホを取り出し、カメラアプリを起動させた。
「な、なあ…、まさか写メするつもりか?」
「あったり前田のクラッカーでしょ? もぉ、翔くんたら何言ってんの? あ、後で一緒に撮ろ? ね? いいでしょ?」
だって僕お誕生日だし♪
大好きな翔くんと、大好きケーキと一緒に写メなんて…、素敵過ぎるぅ〜♪
でもそんな浮かれ気分の僕に、潤が思いっきり大量の水をぶっかけるように、
「智、先に言っとくけど、魔除にはなるが、記念には“絶対“にならないから、覚悟しとけよ?(笑)」
って…
失礼じゃない?
だってパパさんが作ってくれたケーキが記念にならないわけないのに…
しかも魔除って…、もお、潤なんて無視だよ無視。
「あ、そうだ、後で現像してさ、玄関に飾ろ? あ、それともリビングの方がいい? あ、おっきく引き伸ばした方がいいかな? ね、翔くん?」
僕は隣の翔くんの撫でた肩をペンペン叩いた。
そしたらさ、潤たらさ…
「玄関口にしとけ。確実に魔除の効果出るから」
って…
もぉっ、潤の意地悪(泣)