Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第1章 僕達のちょっとした悩み
翔said
いつになく積極的な智の腰を掴んで、俺の想いをぶつけるように腰を打ち付けてやると、
「好きっ…、しょ…く…が、大…好きっ…」
一瞬大きく頭を振って、智がベッドに深く身体を沈めた。
俺はそのまま意識を飛ばした智を抱いて、再びバスルームに向かうと、汗と白濁にまみれた身体を、智仕様のシャワーで流した。
勿論、智の中に残した俺のナニを掻き出すことも忘れずにね。
手早く着替えを済ませ、ぐったりと重量感を増した智を抱いて寝室に戻った俺は、一旦智をラグの上に下してから、体液塗れになったシーツを剥ぎ取り、新しいシーツに掛け替えた。
流石にこんなドロドロになったベッドの上では、寝る気になれない。
「さーとし、ほらベッドで寝よ?」
ラグの上で丸くなった智の耳元で言う。
でも起きる気配はない。
そりゃそうか…
怖い思いしたんだもんな?
いっぱい叫んだだろうし、いっぱい泣いたしな…
もし…
考えたくはないけど、もしもあの時俺が後五分遅れていたら…
智はどうなっていたんだろう…
想像しただけでゾッとする。
「ごめんな、智…」
湯上りの紅潮した頬にキスを一つ落として、智をベッドに移すと、すぐに智の腕が俺の腰に絡み付いてきた。
ったく、俺は抱き枕じゃないっつーの。