Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第16章 僕達のバースデーソング②
和也side
「なんかさ…、翔さん落ち込んじゃっててさ…」
「ふーん…、それで?」
俺のシャツを捲り上げながら、潤が気のない返事をする。
別にさ、いいんだけどさ…、もうちょっと真剣に聞いて欲しいって言うかさ…
もしかして、俺のタイミングが悪過ぎなの?
でもさ、いちいち潤の空気読んでたら、話なんてする時間ないんだから、仕方ない。
「だからさ、俺明日智のトコ行ってみようかなって…」
最近店にも顔出さないからって、パパも心配してたし。
「どう思う?」
「どう思うって…、ほっとけばいいんじゃない?」
俺の胸の先をペロッと舐め上げて、チュッと吸う潤。
でも俺は感じてるどころじゃなくて…
いつもならさ、「あん」とか「んんっ…」とか…?
声でちゃうんだけどさ…、つか、自分で言うのって、けっこう恥ずかしいかも…
「ほ、ほっとくわけにはいかないよ…、翔さん真剣に悩んでるし…。それに今更パーティ中止とかなったら…」
それこそ今までの努力が無駄になっちゃうよ…
「そんなことにはなんないから安心しろって。それより、ほら…、舐めて?」
「…うん…」
はあ…、潤はそう言うけどさ、やっぱ心配じゃん?
明日智ん家行ってみようかな…、潤には内緒で…
「いでっ!」
「あ、ごめん…、噛んじゃった?」