Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第16章 僕達のバースデーソング②
和也side
「いち、にー、さん…、はい、そこでジャンプ!」
俺の合図で、目の前の老若男女が一斉にジャンプする…筈なんだけどな…
まあ、揃わないのは、年齢差のせいなのかもしんないけどさ…
なんって、上は80、下は3だからね?
たださ、実際こんなんで間に合うのかと不安になってしまう。
でも練習出来る時間は限られてるから、仕方ない。
「じゃあ、今日はこれくらいにしましょうか…」
そろそろ潤が来る頃だし、後は潤に任せることにしよう。
すると俺の一言をきっかけに、あちこちで飛び交う賑やかな声と、無数のお菓子(笑)
当然、
「あんたも食べるかい?」
俺の手にも煎餅が舞い込み…
「は、はあ…、ありがとう…ございます」
お礼を言って煎餅を頬張った俺の手が、無数の小さな手に捕まれ…
「ににょみあしぇんしぇー、あしょぼ?」
何故か花いちもんめをさせられ…
つか、俺…先生じゃないし(困)
あー、もぉ!
早く潤来てくんないかな…
「はあ…」
深いため息を一つ落とした、その時…
倉庫のシャッターが開き、ニット帽にサングラス、ロングコートに派手な柄のストールをネジネジした潤が颯爽と現れた。
つか、中〇彬かよ(笑)