Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第16章 僕達のバースデーソング②
翔side
「今年の誕生日は特別なモンにしてやる」
そう言ってしまった手前、引くに引けず…
俺は悩んだ結果、俺達4人の中で、最もプロデュース能力に長けていると思われる潤に相談を持ちかけた。
潤は俺の話に、二つ返事…とまでは行かなくても、賛同はしてくれたみたいで…
場所はどうするだの招待客は何人か、費用はいくらだ、と細かなことを聞いてきた…が、俺は全くのノープラン(笑)
大体、ベッドの中でのことだったから、智がそこまで本気にしてるとは、全然思ってなかったし…
でも案外そういうことだけはしっかり覚えてんだよな…、智のヤツ…
「お誕生日会、楽しみ〜♪」なんて、寝言でまで言われちゃったらさ…
流石の俺も焦るわけだよ。
で、なんのプランもないまま、潤に相談したわけなんだけどさ…
まあ、そこはさ、潤の持って生まれた才能ってやつ?
サクサクッとパパさんの許可を取り、あれやこれやとプランを練り始めた。
つか、俺の意見聞く必要なくね?(笑)
「とりあえずさ、場所はここ使って貰って構わないから、その分の費用は抑えられるかな…」
「それ超助かる!」
いくら安定した収入があるとは言っても、そこはしがないサラリーマン…、贅沢が出来る身分じゃない。
しかも、智との生活もかかってることだしね?
俺の小遣いなんて、たかが知れてるからさ(笑)