Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第16章 僕達のバースデーソング②
和也side
「で? どうするの?」
相変わらずだだっ広いベッドの上で、今にも俺の上に跨ろうとする潤に聞く。
だってそうでもしないと、話そっちのけになっちゃいそうだからさ…
「どうするもこうするも…。頼まれた以上、断れないだろ?」
「そうだけど…。んぁっ…」
ほか事ばかり考えている俺の首筋に、潤が噛み付く。
痛くないよ?
痛くはないけどさ、何も噛み付くことないじゃん?
「あ、あのさ…、俺考えたんだけどさ…、んんっ…」
「後でいいじゃん。な?」
“な?”じゃなくてさ…
「もうっ…、後でって言ったらホントに後回しになっちゃうでしょ? だから今話そ?」
だって智の誕生日だよ?
翔さんからのお願いなんだよ?
「後でちゃんとさせて上げるから。お願い」
「分かったよ…。その代わり、今日は2回戦させて貰うからな?」
うっ…
俺の腰、もつかな…
なんたって、潤の1回って、やたら長いし…、そこへきて2回もってなると…、不安しかない。
でも仕方ない…よね…
智と翔さんのためだもん。
ええーい、2回でも3回でもかかって来い!
…とは、とても言えないけど(笑)
「分かったよ…。えっとね、俺が考えたのはね…」
潤を押しのけ、ベッドの上に胡座をかいた俺は、さっき思いついたことを潤に話した。