Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第15章 僕達のバースデーソング①
って、思ったものの、真っ直ぐお家に帰る気にもなれず…
「ちょっと遠回りだけど、パパさんのお店寄って帰ろ~っと♪」
せっかくのケーキだもん、潤の美味し~いコーヒーと一緒に食べたいもん。
きっと最高の贅沢になるよ。
なんて思ってたのにさ…
「何で?」
しっかりシャッター閉まっちゃってるし…
まさか、パパさんのお店も倒産?
え、でもそうなったら潤は?
潤も僕と同じ無職になっちゃうの?
う~ん、それはそれで仲間が増えて嬉しいけど…
「あれ?」
よく見ると、シャッターの真ん中に小っちゃい張り紙がしてあって…
そこには、
『当分の間、14時~17時の間お休みします』
って書いてあって…
な~んだ、倒産したわけじゃなかったんだ(笑)
よかったぁ♪
僕はホッと胸を撫で下ろした。
でもちょっと待って?
僕、お店お休みになるなんて聞いてないけど?
分かってたら、、わざわざ遠回りしなかったのに…
「仕方ないなぁ…、お家帰ろ…」
あ~あ、こんなことなら自転車で来れば良かった。
もう歩き過ぎで足が棒になっちゃったよ…
とはいっても、お尻が痛くて自転車はちょっと…、なんだけどね(照)