Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第15章 僕達のバースデーソング①
もしかして倒産しちゃったとか…?
えっ、もしそうだったら超困るんだけど…
そうなったら、ホントに僕、翔くんに”おんぶに抱っこちゃん”になっちゃうもん…
「う~ん、困った…」
途方に暮れて(…はないけど)トボトボ歩いていると、どこからともなく甘い匂いがプ~ンとして…
僕の足は誘われるようにフラフラ~と匂いのする方へ向かう。
でも、
「ダメダメ…、僕は今無職の身なんだから、贅沢は禁物!」
でもちょっとだけなら…
だって、翔くんがちゃんと処理してくれなかったせいで、僕はお腹壊しちゃったわけだし?
そりゃ…、僕だってそのまま寝ちゃったから悪いよ?
でもさ、あんだけ抜かずに何回もイカされたらさ…、僕だって疲れちゃうもん。
腰だって痛いしさ…
おまけに、お誕生日会してくれる筈だったバイト先まで倒産しちゃうしさ…
僕、超不幸じゃん?
だからちょっとくらいいいよね?
何て言うの?
昨日の夜頑張った僕へのご褒美と、お腹を壊した挙句、無職になってしまった僕へのお見舞い、ってとこかな♪
「いらっしゃいませ~」
「えっと~、この苺が乗っかたのと…、あ、このくまさんのチョコケーキ下さい♪」
ふふ、早くお家に帰って、お誕生日会しよ~っと♪
ちょっと寂しいけど(笑)