第15章 僕達のバースデーソング①

結局何が”楽しみ”なのか教えて貰うことは出来ず…

｢あぁぁっ…、だめぇ…っ…！」

パンパンになった中心を握られた瞬間、くす玉が割れるみたいに僕の先っぽから白い飛沫が散った。

｢そんなに気持ち良かった？」

｢うん…、すっごく…」

｢そっか…、気持ち良かったか…」

あれ？
気持ち良かったらダメ…なの？

｢翔…くん…？」

投げ出した腕を持ち上げて、翔くんの首に回した。

そしたら、翔くんたらさ、ニヤッと笑ってさ…

｢俺、まだなの。もう一回いい？」

へ、へっ…？

｢えっと、あの…」

いいけどさ、いいんだよ？

最近ご無沙汰さんだったし、きっと翔くん溜まってるんだろうからさ…

それに僕だけ気持ち良くなっても嬉しくないからね？

でも僕、もう三回はイッてるんだよね…

このままだと僕、干乾びちゃうよ…？

｢キツかったら止めとくけど…」

｢う、ううん、大丈夫！　ド～ンと来い！」

うん、きっと大丈夫。

(明日バイト行けるか心配だけど…)

だってさ、翔くんにも僕で気持ち良くなって貰いたいじゃん？

｢来て？」

溢れるくらいに、僕の中を翔くんで満たして？

僕は翔くんの首に腕を回したまま、少しだけ腰を浮かせると、ゆっくり腰を動かし始めた。