Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第14章 僕達の勘違いな日常
「パパ…さん?」
僕が呼んでも、パパさんは石みたく固まったままで…
でも顔だけは茹蛸みたく真っ赤になってて、鼻からは赤い血がポタポタと…
「わわわっ、パパさん鼻血!」
「えっ…、うわわっ…」
慌てて近くにあったキッチンペーパーで鼻を押さえるパパさん。
もしかして変な妄想してたとか?(笑)
「もぉ、パパさんたらエッチなんだから♡」
「ち、違うって…、サトくんが変なこと言うから…」
ほら、やっぱりエッチなこと考えてたんじゃん(笑)
「そ、そんなことより、翔くんとはどうなの? ちゃんと解決した?」
翔くんとのこと…?
「って、なんだっけ?」
「ほら、浮気がどうのって言ってたでしょ? 心配してたんだけど…」
浮気…?
翔くんが…?
「ああ、あのこと? あれならもう解決したよ? だって考えてもみてよ、あの翔くんが浮気なんてするわけないじゃん(笑)」
いつだって僕にメロメロなのにねぇ♡
「そ、そっか…、それなら良かった。まあ…さ、ずっと一緒にいると、色々あるよな…」
パパさんがキッチンペーパーで鼻を押さえながら、急に真面目な顔をする。
うーん、鼻血垂らして、赤ずきんちゃんの恰好して、急に真剣になられても…逆に笑えちゃう(笑)