Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第14章 僕達の勘違いな日常
でもパパさんの言ってることも分からなくもないかな…
ずーっと一緒にいると、楽しいことばっかじゃないもん。
喧嘩だってしちゃうしさ、この間みたいにさ、ちょっとした勘違いですれ違っちゃったりさ…
好きになればなるほど、ちっぽけなことが気になっちゃうんだ。
「ねぇ、パパさんは松岡さんと一緒に暮らさないの?」
和も潤と暮らし始めて、一人で寂しくないのかなって、ずっと気になってたんだ。
「うーん…、いずれそうなれたらいいとは思うけど、今は、まだそのタイミングじゃないのかな…」
「ふーん…。でも松岡さんは一緒に暮らしたいって思ってるかもよ?」
「そう…かもね…。でもあの人は俺の気持ちを一番に考えてくれる人だから…」
えっ、ちょっと何それ、ノロケですか?(笑)
もお、僕だって負けてないんだから♪
「翔くんもだよ? 僕のことばっか考えてくれてるもん」
その分、僕は翔くんのことばっか考えてるけどね♡
「間違いない(笑) だって、サトくんが泣きながら帰った、って聞かされた時の翔くんの顔…、この世の終わりが来たみたいな顔してたからね(笑)」
「マジで?(笑)」
見たかったなぁ、翔くんのそんな顔。
「でもさ、サトくん…。誰かに愛されてるって、幸せなことだね」
「うん、誰かを愛せるのもね?」
「そうだね、俺達幸せだね?」
「うん♪」
ハロウィンて、秋の収穫を祝うお祭りだ、って聞いたことがあるけど、愛し合う僕達にとっても、色んな意味で実りの多いお祭りになったみたいだ。
ふふ、とりっくおあとりーと、ちゅーしてくれないと浮気しちゃうぞ♡
♡おわり♡