Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第14章 僕達の勘違いな日常
「大体だな、そもそもハロウィンなんてモンは海外の祭りだろ? んなモンに乗っかって浮かれるなんざ、日本男子のすることじゃねぇ」
笑い転げる俺達を他所に、家政婦に扮した松岡さんが文句を言いながらソファーにドカッと腰を下ろす。
あ、そこにはサトくんが…
と思った時には遅し…
「フギャっ…」
スーパーウーマン姿のサトくんは、見事松岡さんの下敷きになり、カエルが潰れたような声を上げた。
それを見た翔くんが、慌てて松岡さんの下からサトくんを引き摺り出している。
あーあ、可哀想に…(笑)
でも、翔くんの浮気騒動…、心配してたけど丸く収まったみたいだね。
良かった良かった♪
「あ、ねぇ、せっかくだから乾杯しない?」
「お、いいねぇ。潤、手伝え」
「えぇ、やだよ俺…、疲れてるもん」
「つべこべ言ってんじゃねぇ。おら、さっさとグラス配りやがれ」
メイクのせい…なのか、松岡さんの迫力は通常の三割増しになっている。
それには流石の潤も従わざるを得なくて…
「はいはい…」
松岡さんの指示で、潤がテーブルの上に人数分のグラスを並べ、そこに松岡さんがとっておきの日本酒を注ぐ。
っていうか、シャンパングラスに日本酒ってところが、松岡さんらしい(笑)