• テキストサイズ

Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】

第14章 僕達の勘違いな日常


ひたすら首を傾げる俺の前に、女性のしなやか…じゃない無骨な手が差し出された。

「あ、あの…、何か…?」

クールビューティーって例えたらいいんだろうか…、笑った顔が…怖い…

しかも、俺よりデカイ…

でもこの顔、どこかで見たような…

「お菓子、下さらないと悪戯しますわよ?」

それにこの声…、聞き覚えがあるようなないような…

「ああっ! まさか…昌宏…さん?」

メイクと、肩まで伸びた髪のせいでパッと見女性に見えるけど、よくよく見ると、顔の骨格は松岡さんその物で…

「それが何か?」

眼鏡の奥で細められる目は、どこをどう見ても松岡さんだ。

「えっ…、っていうか何でこんな恰好を…?」

「何で…、でございますか? それはてめぇの息子に聞きやがれ」

ひぇ~、どすの聞いた声で言われて縮み上がる俺の前に、

「やったね、大成功♪」

満足そうに満面の笑みを浮かべた、美少女ゲームキャラのコスプレをした和が、松岡さんの背後からひょっこり顔を出した。

更にその後ろには、腹を抱えて笑い転げる、ドラキュラ伯爵姿の潤まで…

「お前ら…、松岡さんになんてことを…」

と、言いながらも、心の中で爆笑してしまう俺。

「だってさ、松岡さんたら、絶対コスプレしないって言うからさ…」

「だからってこの格好は…」

超ウケるんだけど(笑)
/ 628ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp