Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第14章 僕達の勘違いな日常
路肩に車を停め、智がコンビニに入って行くのを見送る。
スカートの裾が捲れ上がらないよう、裾を押さえ、内股で歩く姿が何とも可愛くて…
俺は俄か(実際には”完全”に、だけど…)に元気になった中心を、薄い布越しに撫でた。
全身繋ぎになっているせいで、直に触れないのが残念だけど…
つか、缶コーヒー一つ買うだけなのに、時間かかり過ぎじゃね?
ハッ…!
智の奴、まさか痴漢にでも遭ってるんじゃ…
恋人の欲目を抜きにしても、智はそんじょそこらの女子に比べると、随分と可愛いとこがある。
ましてやあんな格好だし…
やっぱ一人で行かせるんじゃなかった…
待てど暮らせど店から出てくる気配のない智に、不安になった俺はシートベルトを外し、運転席のドアに手をかけた。
その時、コンビニの自動ドアが開き、中からスキップ気味でこちらに向かって来るスーパーウーマンの姿が見えた。
つか、あのバカ…
そんなに足上げたら、大事なんモンが揺れてんの丸見えだっつーの!
「お待たせ♪ これで良かった?」
袋の中を漁り、缶コーヒーを俺に差し出す智。
俺はそれを受け取ると、取り敢えずカップホルダーに収め、再び智のスカートを捲り上げた。
「も、もぉ…、翔くんのエッチ…」
ウルウルチワワのような目で俺を睨み付けた。