Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第14章 僕達の勘違いな日常
待つこと数分…
襖がゆっくり開いて、隙間から翔くんが真っ赤な顔をひょっこり出した。
「あ、どう? サイズ丁度良かったでしょ?」
「はあ、まあ…」
「わあ、早く見せて?」
あ~、翔くんのスーパーマン姿なんて、想像しただけでもドキドキしちゃうよ♡
「笑うな…よ? 絶対笑うなよ?」
「もぉ、笑わないから早くぅ」
僕の言葉に安心したのか、翔くんが襖をバーンと開ける。
そして両足を肩幅に開け、右手に作った拳を高々と上げた。
「うわぁ、翔くんカッコイイ! 本物のスーパーマンみたい!」
「そ、そうか…?」
「うん、とってもよく似合ってるわよ」
本物顔負けのスーパーマンっぷりに、母ちゃんも大絶賛だ。
でも翔くん…
ちょっとパンツピチピチ過ぎじゃない…?
すっごーくモッコリしてて、僕(じゃなくて、息子が…)ピコピコしちゃうよ。
「あ、せっかくだからそれ着て二人でデートでもしてきたら?」
流石母ちゃん、ナイスアイディア!
「そうしよ、ね、翔くん?」
「そ、そうだな…、ちょっと気が早いけど、ハロウィン気分味わうか…」
やったぁ、そうこなくっちゃ♪
僕はこたつのなかでスカートの裾を直すと、僕のピコピコ太郎を母ちゃんに見えない様にコタツから出た。