Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第14章 僕達の勘違いな日常
翔side
案の定誤解してたか…
つか、ダブル不倫って…
智の奴、俺を何だと思ってるんだ?
まあでも、なんだかんだ誤解も解けたみたいだし…一件落着…ってとこかな。
それにしても智の奴、相当泣いたんだろうな?
目、ウルウルで…超可愛いじゃねぇか…
クソッ、直視できねぇ。
「ねぇねぇ、翔くんてばぁ…」
「う、うるさい! んなこと言わなくたって分かんだろうが…」
「えぇ~、僕分かんないもん。だから言って?」
ぜーってぇ、分かっててやってるだろ、お前…
よし、こうなったら意地でも言ってやるもんか、”俺だって智のこと愛してる”なんてな…
その代わり、俺のこと疑った罰は受けて貰わないとね?
「なあ、智…? って、お前何やってんの?」
俺の腕の中からスルッと抜け出した智は、床にペタンと座り込んで、何やらゴソゴソと…
「あっ、ちょ、ちょっと待てそれは…」
「えっ、だって僕へのお土産でしょ? ってゆうか、これ誰が着るの?」
紙袋の中から智が引っ張り出したのは、超ミニ丈のスーパーウーマン風の衣装で…
俺は咄嗟に智の手から衣装を奪い取ると、紙袋の中に押し込んだ。
「いや、だからそれはその、なんつーか…」
まさか会社の余興で俺が着る、なんてこと智には口が裂けても言えない。
どうする、俺…