Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第14章 僕達の勘違いな日常
潤side
「で、なんで俺の店なの?」
ただでさえ昼時で忙しいってのに、加えて日曜日ともなれば忙しさは倍だってのに…
よりによって、厄介事持ち込みやがって。
「だって仕方ないでしょ? 俺一人じゃどうにも出来ないんだもん…。分かるでしょ?」
「まあ…な、分からなくもないけど…」
智が一度泣き出したら手が付けらんないのは昔からのことだし、原因が翔さんの浮気(信じられないけど…)だとしたら、気にはなるし、心配にだってなる。
「だけどなぁ…」
タイミング悪すぎだだっての…
頼みの綱のパパさんも、ハロウィンが近いせいもあって忙しそうだし…
「仕方ないな…。その代わり、翔さんが迎えに来るまでの間だからな?」
大体、痴情の縺れ(そうと決まったわけじゃないけど…)なんてモンは、たとえ長い付き合いの友達だとしても、他人が首を突っ込むことじゃない。
かえって拗らせるだけだ。
ただなぁ…、肝心の智が…
「僕、絶対帰んないもん。翔くんが土下座して謝ったって、僕帰らないから」
これだもんな。
まだそうと決まったわけでもないのに、やれやれだぜ…
「じゃあどうすんだよ…」
なんかイヤ〜な予感がしないでもないんだけど…
「和、暫く泊めてくれる?」
ハハハ…、はぁ…、予感的中。
ビンゴだよ…