Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第14章 僕達の勘違いな日常
和也side
スキップ気味で店内へと消えて行く智…
その後ろ姿に、若干の不安を感じるのは俺だけ?
でも、俺だって眠いのに、隣で気持ち良さそうにグースカやられたらさ、いくら友達だって言ったって、腹は立つからさ…
ま、翔ちゃんだったら、きっと眠かろうが何だろうが、智を一人にはしないだろうけどね?
あの人、あれで案外智には弱いからさ(笑)
遅々として進まない車の列に並ぶこと30分…
いい加減イライラしてくる。
でもその間も俺のスマホはメッセージの着信を告げる通知音が鳴り続け…
漸く空きスペースを見つけて車を停めた時には、その数は優に30件を超えていて…
「写メして送れって言ったけどさ、5分おきに送ってくるかなぁ、それも全部違う場所で…
こりゃ、翔ちゃんが智を一人に出来ないのも無理はないか…
「やれやれ、智が次の場所に移動する前に行きますか…」
はあ…、それにしても眠い…
車から降りた俺は、ひとつ大きな伸びをすると、大欠伸をしながら、智が寄越した写メの場所へと急いだ…って言っても、寝不足のせいか、その足取りはすこぶる重かったりするんだけどね(笑)
ってゆうか、コレどこだよ…