Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第13章 俺達の新婚生活
腕に抱いた和を、キングサイズのベッドの中央にそっと下ろす。
間接照明の中でもハッキリわかる程、和の顔が赤い。
俺は和の上に覆い被さると、その赤く染まった頬を撫で、ゆっくりと唇を寄せた。
「待って…?」
唇が頬に触れるか触れないか…、寸での所で和からストップがかかる。
「なに、どうした…?」
首を傾げる俺に、和は俺を押し退けるように下から抜け出ると、ベッドの真ん中にチョコンと座った。
「なに急に…」
「いいから潤も座って?」
「え、あ、はい…」
俺は既に戦闘モードに入りかけていたジュニアと和を交互に見ながら、ノロノロと起き上がり和の前に正座をした。
まさか誕生日に説教とか…?
いやいや、俺説教されるようなことなんもしてねぇし…
ここ数日の自分の行動を思い返しては視線を巡らせる俺の前に、和がフーっと息を吐き出す。
そしてガバッとばかりにベッドに両手と頭を擦り付けた。
な、何が始まった…?
「ふ、ふつつか者ですが、よ、よ、よ、よろしくお願い…します…」
「ちょ、いきなりなんだよ…」
「だってパパがちゃんと挨拶しろって…。その…”初夜”は大事だからって…」
く、くくく…、なんだそういうことか(笑)
パパさんらしいや。
つか、こんな可愛いことされたら、男として答えないわけにはいかないっしょ♪
「こちらこそよろしく。一生大切にする」