Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第12章 僕達の休日の過ごし方
「えっと…、だから…その…、仕方なかったんだもん! 僕、翔くんみたいに筋肉ムキムキでもないし、もし怖い人だったら、僕勝てないでしょ? だから…」
「ふーん…、だから俺のお気に入りを武器にした、ってわけね?」
妙に納得したような顔に、ちょっぴり不安を感じながらも、僕はコクリと頷く。
だって翔くんの目…、有無を言わさない、って感じで怖いんだもん(>_<)
「そっか、じゃあ仕方ないか…。でもな、智? こんなにボロボロにした罰は受けて貰うよ?」
へ、へ、へ?
い、今仕方ないって…言いませんでしたっけ?
なのに僕、罰受けるの?
大体翔くんがドンガラガッシャンするから、こうなったのに?
「さ、ベッド行こうか? と、その前にシャワーだな」
そうだね、二人ともこんな真っ黒じゃ、シーツまで真っ黒になっちゃうもんね。
…って、そうじゃなくて!
「え、え、えっ、きゃっ…」
僕が抗議する間もなく翔くんは僕を軽々と抱き上げ、バスルームのドアを足で蹴り開けた。
二人とも元からスッポンポンだから、脱衣場は通りこして、そのままシャワーヘッドの下に下ろされる。
「あ、あの…、翔…くん?」
「なに? つか、早く四つん這いになってくれる?」
「えっ、でも…」
「いいから、つべこべ言ってないで、早くそこになる!」
「は、はいぃっ!」
僕は恐る恐る床に両膝と両手を着くと、翔くんにお尻を向けた格好で四つん這いになった。