Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第11章 大人な俺達の複雑な心境
「そんなことよか…」
感慨に耽る俺の横で、松岡さんがニヤッと笑う。
そして俺の手を取ると、その手を自分の中心へと導いた。
うそ、ギンギン…なんですけど…?
「松…岡さん…? あの…」
慌てて手を引くけど、松岡さんの馬鹿力に俺が適う筈もなく…
「続きすっぞ」
「えっ、ちょっと…、あっ…」
俺の身体はいとも簡単にひっくり返され、高く持ち上げられた腰に、松岡さんの硬いモノが当たった。
「ちょっともクソもねぇ、子作りするぞ」
「こ、こ、こ、子作り…!? …って、えっ…、くっ…!」
突然何を言い出すのかと振り向いた俺を、ズンとした痛みと圧迫感が襲う。
この感覚だけは、何度身体を重ねても慣れることはない。
そもそもイキナリだし…
「ま、松…お…かさん…、待って…、んんっ…」
「いんや、も…待てねぇな…」
切羽詰まってるのか、松岡さんの息が荒い。
もお…、ホント堪え性がないんだから…
でも実を言えば俺も…
なんたってホラ、さっき中途半端だったからさ(笑)
「仕方ないなぁ、来て?」
俺は最近になって覚えた技を使って、俺の中の松岡さんをキュッと締め付けた。
「ウホッ…、お前ぇもなかなかやるねぇ…(笑)」
「ふふ、だって二人目…作るんでしょ?」
それは、俺達みたいな関係では絶対に叶うことのない夢。
だけどいつか…
いちかもしも夢が叶うのなら…
俺も松岡さんの子供が欲しい。