Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第9章 僕達の危険(?)な夜
「はぁ、面白かったぁ」
「ホント、翔さんのあんな顔、久々見たよ」
すっかり目が冴えてしまった僕達は、大笑いしたせいでお腹が空いたのもあって、和が持ってきたビール片手に、深夜のスイーツタイムを楽しむことにした。
「こんな時間に食ったらデブるぞ」って翔くんは言ったけど、そんなの関係ないとばかりに、テーブルにお菓子を広げた。
勿論、翔くんと、化石化したまま意識を遥か彼方に放り投げてしまった潤には、とっとと寝て貰った。
やっぱりここはお互い“嫁同士”、恋バナ咲かせたいじゃん?
あの二人がいたら、せっかくの恋バナも枯れちゃいそうだからさ…
「ねぇ、和は潤と一緒に暮らさないの?」
僕はずっと気になっていたことを口にした。
二人が付き合い出してから随分経つのに、和も潤も実家暮らしを続けているのが、僕には不思議で仕方なかった。
一緒に暮らしてしまえば、誰に気兼ねすることなくイチャイチャ出来るし、なんならエッチだってさ、好きな時に好きな場所で出来るじゃん?
でも実家暮らしだとそうは行かない。
「うーん…、考えなくもないけど、うちもパパ一人だし、潤のとこもお父さん海外赴任が長いから、お母さん一人でしょ? だから中々踏み切れなくてさ…」
「でもパパさんには松兄がいるじゃん。だったら…」
「うん、そうなんだけどさ、でもだからってパパを松岡さんに…ってのはさ、俺イヤなんだ…」
二人が一緒にいるとこ、良く目にするけど、中々のバカップルっぷりで、こっちが恥ずかしくなるくらい仲がいいのに…?