Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第9章 僕達の危険(?)な夜
気乗りしない様子の和の手を引いて立ち上がらせる。
その時和が、「あっ…」と言ってTシャツの裾を引っ張った。
そっか、まだ和パンツ穿いてなかったっけ…
僕は辺りを見回して、和の物だと思われるパンツを拾うと、黙ってそれを差し出した。
なんだか、僕が和を襲ったみたいに思えてくる。
「あり…がと…。でさ、ついでにティッシュも取ってくれる?」
「ああ、うん…」
僕はもう残り少なくなったティッシュの箱を手に取ると、ピッと一枚だけ引き抜いた。
「違うって、箱ごとくれる?」
箱ごと?
僕は不思議に思いながらも、手に持っていた箱を和に差し出すと、和はそこから数枚を抜き取って、それをなんとお股に宛がった。
「か、か、か、和…?」
真っ赤になった和の顔と、お股に宛がったティッシュを交互に見る。
そしたら和が、真っ赤な顔をもと真っ赤にして、
「見ないでよ、恥ずかしいから…」
小さな声で言った。
あっ、もしかして潤のが溢れて来ちゃった…とか…?
その時になって僕は、漸く和がまだエッチの後処理をしてないってことに気が付いた。
「手伝おう…か…?」
ほら、僕も”一応”経験者だしさ、どうしたらいいのかくらいは分かってるつもりだからさ…
「うん、大丈夫。自分で出来るから…」
だよね…、当たり前か…
エッチしてるとこ見られただけじゃなく、そんなことまで…もし逆の立場だったら僕も断るかな。