Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第9章 僕達の危険(?)な夜
きっと和は、僕に見られてすっごく恥ずかしかったんだろうなと思うと、何だか申し訳なくなってきちゃう。
「なんかゴメンね? で、でも僕見てないから…」
全く、ってわけじゃないけど、暗くてハッキリと見えたわけじゃないし…
「…うん。分かってる。でもさ、声ぐらいは聞こえたでしょ?」
うっ…
「そ、それは…まあ…。で、でもっ…、ちゃんとお耳に指突っ込んでたから…」
って、嘘だけど…
「でも聞こえたんだよね?」
「うん…、ちょっとは…」
ちょっとどころか、ガッツリだけど…
「やっぱりか…、俺超恥ずかしいじゃんか…」
僕の腕の中で、和が両手で顔を覆う。
身長差も殆どない僕達だけど、こんな時は和がとっても小さく見えちゃう。
でも、ちょっと待って?
「ね、ねぇ、和? もしかしてもしかするとだけど、和も僕の声…聞いちゃった?」
僕がエッチの最中ずっと感じてた視線は、多分…じゃなくて絶対潤だと思うんだけど…、和はどうだったのか気になる。
だって暗かったからエッチしてる姿は見えなかったとしてもても、声はやっぱり隠しようがないじゃん?
「ねぇ、どっち?」
和をギュッとしてた腕を解いて、僕は頭をポリポリしながら和の顔を覗き込んだ。
「そ、そりゃまあ…」
マジかぁ…
「だ、だって仕方ないでしょ? あんなデカい声でアンアン言ってたらさ、嫌でも聞こえちゃうって…」
そうだよね…
それは僕も否定しないよ。