Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第9章 僕達の危険(?)な夜
パチンと電気がついて、途端に部屋の中が明るきなる。
すると、クシャッと丸まったティッシュが、部屋のアチコチに落ちてるのが分かって、なんだかそれだけで恥ずかしくなる。
和はまだお布団の中から出て来ない。
きっとスッポンポンだから、出て来れないんだと思うけど…
「あのさ、悪いんだけど、二人ちょっと出ててくれない?」
「なんで…」
僕は納得いかない様子の翔くんの耳元に口を寄せ、
「あのね、パンツ…替えないと…。潤に見られちゃっていいの?」
同じく首を傾げる潤をチラチラ見ながら言った。
そしたらさ、翔くんたら顔真っ赤にしちゃって(笑)
「そ、それは…ダメだ!」
両腕を組んで、胡座をかいた潤の腕を掴むと、強引に引っぱった。
僕は二人が部屋を出て行くのを見てから、穿いていたパンツを脱ぐと、新しいパンツに履き替え、和のお布団をツンと指で突いた。
「和ぅ〜、僕しかいないから、もう出ておいでよぉ?」
「…ホント…に?」
「うん、僕だけ」
その言葉に安心したのか、和がお布団から顔だけを出して、周りを見回した。
「ね、誰もいないでしょ?」
「うん…」
お布団にくるまったまま身体を起こした和は、クスんと鼻を啜ると、傍にあったTシャツを引き寄せた。
「あっ、僕向こう向いてるから…。何なら僕も出てようか?」
「ううん…、大丈夫…。ってかさ、俺嫌だって言ったんだよ? なのにさ…」
うんうん、その気持ち…僕にもよ〜っく分かるよ?
僕は漸くお布団から抜け出た和を、ギュッと抱きしめた。