Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第9章 僕達の危険(?)な夜
パンツの中で、ムクムクした息子君を握ると、今にも飛び出しそうな勢いで精子君達が先っぼに向かって駆けて来る。
ああ、もお…
とにかく声だけは出さないようにしなきゃ…
僕は唇をギュッと噛んで、声を殺しながら、無心で息子君をシコシコした。
でもね、でもね…!
「…お前…、何やってんの?」
って…
潤と和には聞こえないような小さな声で言われて、僕の背中はビクーンと跳ね上がって…
その勢いで…
「あっ…、ああ〜ぁんっ…!」
大絶叫の末、またしてもパンツの中で大輪の白い花火を打ち上げてしまった。
当然だけど、潤も和も僕が寝ているとばかり思っていたわけで…
「さ、さ、智…、お前まさか今の見てた…のか?」
顔なんて見なくたって、声だけで潤が動揺してるのが分かる。
和は…多分化石になってると思う。
う〜っ、この状況…非常に気まずいんですけどぉ…
でも、こうなった以上開き直るしかないよね?
だってさ、寝てると思っておっぱじめたのは二人だしさ、そのせいで僕…
「そ、そりゃ…、そんなチュッチュ、チュッチュしてたらさ、起きちゃうでしょ? それに声だって…」
僕は濡れた手をフキフキしたティッシュを丸めて、ゴミ箱に投げ入れた。
「は、はあ? それを言うなら、そっちだってだろ?」
「お、おい…、どういうこと…かな?」
もう!
この期に及んでまだ分かってないって、翔くんてばどんだけ鈍感なの?