Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第9章 僕達の危険(?)な夜
ってさ、そんなこと(静かにスルなんてこと)出来るわけないじゃんねぇ?
「あっ…、あんっ…、だめっ…」
翔くんがうつ伏せになった僕をガンガン突いて来るから、決して繋がりは深くないんだけど、すっごい気持ち良くってさ…
気持ちイイってことは、当然声も大きくなっちゃうわけで…
「ちょ…さとっ…声デカいから…」
翔くんにシーッてされるけど、そんなの全然効果なし。
「やっ…むり…っ…、声…出ちゃうも…ん…」
だって大体翔くんが僕のイイトコばっかりツンツンしてくるから、だから僕だって我慢出来なくなっちゃうんじゃないか!
もう翔くんのせいだ。
でも…
このドキドキ感っていうの?
聞こえちゃうかも、っていう緊張感…けっこう悪くないかも。
「ね…、しょ…く、の…お顔…みたい…」
暗いしさ、どうせ翔くんの顔なんてハッキリとは見えないんだろうけどさ、やっぱり翔くんの視線感じてたいんだ。
翔くんに愛されてるって感じたいんだ。
翔くんだってそう思うでしょ?
「おね…がい…。ね?」
枕にかおを顔を埋めながら、水分を多く含ませた目で翔くんを見上げる。
「ん…、俺も智の顔…見たい」
翔くんが身体を起こして、繋がったままの僕の身体をグルンとひっくり返す。
当然だけど、僕達の繋がりは更に深くなって、
「ああっ…、あ…はぁっ…」
僕は一際大きな声を上げてしまった。
慌てて両手で口を塞いだけど、多分手遅れ…だよね?
だって、翔くんは気付いてないかもしれないけど、僕さっきから視線感じちゃってるんだよね…