第9章 僕達の危険(？)な夜

すぐ隣に潤と和が寝てるにも関わらず、不覚にもイッてしまったことが恥ずかしくて、僕は熱くなった顔を両手で覆った。

なのに…さ…

｢悪い…俺やっぱ我慢出来そうもないわ…｣

悪魔のような一言に、僕は一瞬で凍りついた。

｢む、む、むりっ！ 絶対むりっ！｣

僕は全力で拒否した…んだけどさ…

｢あっ…やんっ…」

腰をホールドしていた手が僕のお尻をツルンと撫でたりするから、僕によく似て素直な息子君は、当然ムクムクしてきちゃうわけで…

｢無理って言ってる割には勃ってんじゃん」

耳元に囁きかけられる低い声に、胸のドキドキが収まらない。

｢だ、だってそれは翔くんが…近すぎるから…」

翔くんの傍にいると、僕はいつだってドキドキしてるし、ムクムクだってしちゃうんだ。

もうそれってさ、持病(？)みたいなもんなんだよな…

｢なあ、本当に駄目か？　なるべくさ、静かにスルから…、な？」

も、もう…

そこまで言われちゃったら、いくら僕だって断り切れなくなっちゃうじゃん…

｢分かった…。でも絶対乱暴にしたりしないでね？」

声、我慢出来なくなっちゃうから…

｢うん、しない。絶対しない、約束する」

ん？

さっきも確か同じこと言ってた気がするけど？

でも仕方ないよね…。

僕の息子君も元気になっちゃってるし、お尻だって準備万端になりつつある。

｢…静かに、ね？」

｢ああ、静かに、な…」

約束だ、とばかりに翔くんの唇が僕の唇に重なった。