Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第9章 僕達の危険(?)な夜
結局、ユーレイさんが出ると聞いて「帰る」と言い出した翔くんを、「寝てしまえは大丈夫」と何とか宥め、僕達はお布団に潜り込んだ。
…とは言っても、用意してあったお布団は二組。
シングルのお布団に二人で寝ることになった。
勿論、組み合わせは…分かるよね?
はあ…何だか色々あり過ぎて疲れちゃった…
お布団に入り、翔くんに腕枕して貰ったら、僕の睡魔くんは一気にスピードアップを始めて…
ものの五分も経たずに夢の世界へ…
なのにさ…、なのにさっ…
「智…、起きてるか?」
耳元に甘い声で囁かれてさ、息子くんまでニギニキされちゃったらさ…
「あん…」
嫌でも目が覚めるっちゅーのっ!
しかも僕のお尻、さっきからツンツクツンされてるし…
「なあ、ダメ…か…?」
ダ、ダメって何がよ…
「ずっとさ、シテなかっただろ? だから俺、溜まってんだよね…」
い、いやそれに関しては僕も人の事は言えないんだけど、でも今じゃなくない?
だって一メートル先(翔くんがどうしてもと言うので間隔開けたの)には、潤と和がいるんだよ?
「ダメ…だよ…。僕もう眠たいもん…」
「ちょっとだけだから…」
「あっ…、ダメ…」
僕のお尻を、カチカチになった翔くんの息子君がグリグリしてくるから、思わず声が出そうになって、慌てて両手で口を塞いだ。
こんな声聞かれちゃったら、僕…
恥ずかしいよ…