Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第9章 僕達の危険(?)な夜
「大体だなぁ…」
「でもさぁ…」
二人のバトル(?)は全く終わりそうもなくて、
「あのぉ…、どうでもいいんだけどさ…」
堪らず割って入った。
そしたらさ、
『どうでもよくない!』
って、さっきまで喧嘩してたのに、急に仲良く声揃えちゃってさ…
もぉ、なんなの?
「わ、分かったから、取り敢えずコレ、何とかしてくんない?」
このままじゃ僕、ペシャンコになっちゃう。
「ったく、おい潤、起きろ」
翔くんが潤の背中をペシペシ叩くけど、潤は全く起きる気配がなく…
「仕方ない、和そっち持て」
「え~、俺腰痛いからやだよ…」
「つべこべ言ってんじゃねぇ、お前んとこの旦那だろうが…」
「はあ…」
和が盛大な溜息を一つ落として潤の両足を抱え上げる。
でもって翔くんが潤の脇を抱え上げて、
「せ~のっ!」
潤の身体を、隣りの空いた布団へと転がす。
「ふぅ~、助かったぁ」
肉布団がなくなり、晴れて自由の身になった僕は、お布団の上に両手両足を伸ばして大の字になった。
う~ん、開放感♪
なんて浸っている僕に、冷た~い~視線が突き刺さる。
「智、お前…」
え、なに…
ちょっと怖いんですけど…
「まさか触らせたりしてないだろうね?」
「ちょっと、いくら酔っ払ってるって言っても、潤がそんなことするわけないじゃんか…」
うんうん、和の言う通りだ。
「そんなの分かんねぇだろ? どっちなんだ、智」
うわぁ、翔くん目がマジだよ…