• テキストサイズ

Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】

第9章 僕達の危険(?)な夜


「えっ、何で…?」

素っ頓狂な声を上げた僕を、四つのジトっとした目ん玉が見下ろす。

はっきり言って、見たこともないユーレイさんなんかより、うんとうーっんと怖い。

「なんでもクソも…。夕方からずっと電話してんのに、潤も智も全然出てくんないから、何かあったんじゃないかと思って…。それで仕事速攻で終わらせて…」

和が鼻をクスンと鳴らす。

そう言えば、ここに着いてから全然スマホ見てなかったな…。

その前はずっと車で寝てたし…

「ご、ごめん…。で、でもどうして翔くんまで?」

そうだ、和は元々遅れて来る予定だったから理解出来るけど、翔くんは違う筈。

「俺か? 俺は和から電話貰って、智に何かあったんじゃないかと思ってだな…。仮病使って会社早退してきたんだよ」

そっか…

翔くん僕のこと心配して仮病まで…

朝ろくに会話もしないで家を飛び出したのが、何だか申し訳なくなってくる。

「ごめんなさぁい…」

「もう怒ってないから…、な?」

「ホントにホント?」

何だかまだ顔…怖いけど…

「怒ってないって…智にはな?」

ん?
どゆこと?

「えっ、でもさ、智にだって原因はあるんじゃない?」

えっ、なになに?

僕がどうしたの…?

「いや、それは違わないか? 大体、自分の嫁と他人の嫁の区別もつかなくなるほど飲み潰れる潤が悪い」

へっ?
何がどうなってるの?

ってか、僕…いつまでこのままでいればいいの?

いい加減疲れちゃったんだけど…

現に僕の息子くん…すっかりイキショーチンしちゃったし…
/ 628ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp