Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第9章 僕達の危険(?)な夜
とは言っても、早起きに加えて、満腹プラスアルコールから来る睡魔には勝てる筈もなく…
僕は、ちょっと重めだけど、潤を掛け布団に眠りに落ちた。
のも束の間…
僕の上で掛け布団潤がモゾモゾ動き始めて…
えっ…、え、ちょっと…?
僕の肌蹴た襟元にスッと手が入って来た。
でもってサワサワしてくるから、それには流石の僕もこれはマズイと思った…んだけど、シッカリ寝入ってる潤を僕がどうにか出来る筈もなく…
取り敢えず両手を潤の背中に回して、ペシペシ叩いた。
「じゅ、潤っ…、起きてよぉ!」
僕は和じゃないってばぁっ!
もうこのままじゃ僕…マジでヤバイ。
だって僕の息子君、元気になりかけてる…
「ねぇってばぁ…」
うぅ~、どうしたらいいの?
僕は半泣きになりながら、なんとか潤の下から抜け出ようと身体を捩った。
その時、
バ~~~ッンとばかりに襖が開いて、ドスンドスンと凄い足音を響かせながら誰かが部屋に入って来た。
しかもその足音は一人の物じゃない。
あっ、そんなドンドンやったら床が抜けちゃう!
じゃなくて!
ねぇねぇ、ひょっとして本物のユーレーさんじゃないよね?
違うよね?
もし本物だったら僕…ちょっと嬉しいかも。
だって僕、まだ本物のユーレーさんに会ったことないんだもん♪
…ってゆーか、この匂い…
「え、何で…?」
僕が声を上げた瞬間、部屋の明かりがパチンとついた。