Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第9章 僕達の危険(?)な夜
とは言っても、ファッションには至って無頓着な僕。
どんなのが良いのか分からず、取り敢えず無難なボーダー柄のシャツを選んで、ネットで注文した。
僕が青、翔くんが赤の色違い。
そのシャツが今日の昼間に届いて、今僕の目の前に並んでる。
ふふ、翔くんどんな顔するかな?
翔くんのことだから、こんなの恥いとか言うのかな?
でももう変更はきかないもんね♪
僕に任せた翔くんが悪いんだもんね~
あ~あ、翔くん早く帰って来ないかな…
なんて思ってるうちに僕ったら寝ちゃったみたいで…
コトンと言う物音に目を開くと、そこには翔くんが立っていて、
「おかえり…、ごめんね、すぐご飯するね…」
僕は飛び起きると、まだ眠い目を擦りながらキッチンへと入った。
だって翔くん、お腹が空くと不機嫌さんになっちゃうから…
「あのね、今日はオムライスにしたよ? 翔くん好きでしょ?」
勿論、ケチャップ多めでね♪
「うん…」
あれ?
なんか様子がおかしい?
いつもならさ、「やったぜ!」なんて言ってさ、ガッツポーズまでしちゃうのに…、今日はなんか変だ。
「あ、言ってたシャツ届いたんだ。どう? 気に入ってくれた?」
特製(…でもないけど)オムライスの乗ったお皿をテーブルに並べながら、二枚並んだシャツを指差した。
「あのさ…、そのことなんだけどさ…、休み返上になった」
「えっ…?」
どういう…こと…?
僕の手からスプーンが滑り落ちた。