Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第9章 僕達の危険(?)な夜
な~んて思ってたのは、数時間前のこと。
お疲れモード全開の翔くんに、恐る恐る旅行の話をしてみると、
「智と旅行出来るなら、意地でも休みもぎ取ってやる!」
なんて急に意気込んじゃってさ…
帰宅から数分後にはしっかり有給をもぎ取っていた。
やっぱり翔くん僕にメロメロなんだね♪(←分かったから!)
「でも四人でなんて、初じゃね?」
「そう言えばそうかも…」
何度か皆で旅行したことはあるけど、そん時はパパさんも一緒だったし…、四人だけってのはお初かも。
そう思ったらなんだか急にワクワクしてきちゃって、僕はまだスーツ姿の翔くんの背中に飛びついた。
「楽しみだな?」
撫でた肩に乗せた僕の頭を、翔くんの手がポンポンとする。
「うん、すっごい楽しみ。あ、ねぇ、折角だからさ、双子コーデとかしちゃわない?」
一度してみたかったんだよね、僕。
「双子コーデ、ってペアルックのことだろ?」
ペアルックって…
間違ってないけどさ、ちょっと古くない?
「全身とかじゃなくてもいいんだけど…」
僕は全身翔くんとオソロでも抵抗ないけど、翔くんはきっと抵抗あるだろうからさ…
「だめ?」
「そうだな…、全身はちょっと…だけど、シャツとかだけならいいぜ?」
「ホント? やったぁ♪ あ、じゃあさ僕が選んでもいい?」
だって翔くんが選ぶと、迷彩柄ばっかになっちゃうんだもん。
それは僕的には、ちょっとねって感じなんだ。
「おう、智に任せた」
うわぁ、どんなのにしようかなぁ…
ふふふ、楽しみが増えちゃった♪