Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第7章 僕達の甘~い夜
「ク、クククッ…、智のお尻から苺が生えてる…」
もぉ、やだぁ…
翔くんの変態!
「お願い、取ってよぉ…」
痛くはないけどさ、でもすっごい変な感じなんだもん…
それに潰れちゃったら勿体ないでしょ?
苺ってけっこう高いんだから…
「ホントはもう少し眺めてたいけど…、そろそろイチゴ狩り楽しむかな」
僕の腰を持ち上げ、翔くんがお尻に口を寄せる。
そしてプチュッと音がしたと思ったら、僕の太股を冷たい液体が伝った。
「おい…し…ぃ…?」
「うん、超美味いよ? でも…俺は苺よりも…」
腰だけを高く突き出した格好になった僕を、翔くんが引き起こして膝の上に乗せた。
「智が食べたい」
「翔…くん…」
「食べていい?」
「ふふ、翔くんクリームついてるよ…?」
僕は首を少し伸ばすと、翔くんのほっぺに付いたクリームを、ペロリと舐め取った。
「ふふ、甘いね? 苺、も甘かった?」
「智も食べる?」
「うん、食べたいな…」
翔くんがまた苺を一つ摘み、それを自分の唇で挟むと、僕の顎を少し持ち上げてから、僕の口の中に落とした。
「ん…、甘いよ、すっごく甘い…」
不思議だね?
翔くんの唇が触れたと思うだけで、酸っぱさなんて全然感じなくなってしまうなんて…
ホント不思議。
だからかな…、もっと甘さが欲しくなって、
「ベッド…いこ?」
ちょっとだけ積極的になっちゃうんだ。