Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第7章 僕達の甘~い夜
「ねぇ、何が入ってたの?」
やたらニヤニヤする翔くんに問い詰めてみる。
「知りたい? つか、今日俺の誕生日なんだよな?」
うぅぅ…、翔くん意地悪だ…
だってあの潤と和からのプレゼントだよ?
知りたいにきまってるじゃん。
「うん、そうだけど…?」
「じゃあさ、俺の言うこと、何でも聞いてくれる?」
出たよ、俺さまモードの翔くんが…
僕が断れないこと知ってて言うんだから、狡いんだよなぁ…
「聞いてくれるなら、見せて上げるけど?」
「わ、分かった、聞くよ」
「じゃあコレ…」
潤と和からのプレゼントが入った紙袋を僕に向かって差し出してくるから、僕は仕方なくそれを受け取り、ドキドキしながら袋の中を覗き込んだ。
「えっ…、ちょっと待って? これを僕にどうしろって…?」
まさかと思うけど…
「どう、って…。決まってるだろ? 俺誕生日だし」
噓でしょ…?
そりゃ僕出来るよ?
なんなら自信あるよ?
でもさ、
「これ翔くんへ、って二人がくれたんでしょ? だったら…」
僕じゃなくても、翔くんだっていいんじゃないの?
「そうだよ? ”俺に”くれたんだよ? だから俺がどう使おうと良くね?」
そりゃそうだけど…
「ほら、早くしないと、せっかくのケーキ食べ損ねるぞ?」
えっ…、せっかく頑張って作ったのに、それは困る…
「わ、分かったよ…。ちょっとだけ待ってて…」
僕は紙袋を手に、ソファーから立ち上がった。