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Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】

第7章 僕達の甘~い夜


お気に入りのスウェットに着替えた翔くんがお腹を摩りながら僕の前に座る。

「あ~、腹減った」

ふふ、翔くんたら子供みたい。

さっきまでのスーツ姿のイケめた翔くんはどこ行ったんだろうね?

「食べよ?」

「おう! いっただきまーす!」

翔君がスプーンを手に、カレーを口の中に掻き込み、

「うんめ~♪」

と、満面の笑みを浮かべる。

「ホント? 美味しい?」

「うん、めっちゃ美味い」

「良かったぁ♪」

”美味い”そのたった一言が聞きたくて僕、ホントは超疲れてたけど、頑張っちゃったもんね♪

「あ、サラダも食べてね?」

「おん」



お鍋一杯にあったカレーもあっという間に空になって、僕たちはパンパンになったお腹を摩りながらリビングに移動した。

どうしよう、ケーキ食べられるかなぁ…
あんまりカレーが美味しくて、食べ過ぎちゃったみたい。

でもせっかく頑張って作ったんだし、少しだけでも…

「あのね、翔くん」

「ん、なに?」

ソファーの一番良い場所に寝そべり、買ってきた雑誌をパラパラ捲りながら、翔くんがぽっこりお腹をポリポリする。

はぁ…
子供かと思ったら、今度はおっさんだよ…

でもそんな翔くんが、僕は好きなんだけどね。

「んとね、お誕生日おめでとう」

「あ、そっか! 俺、誕生日か!」

えっ、もしかして忘れてたの?
自分の誕生日なのに?
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