Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第7章 僕達の甘~い夜
「あ、そうだ。コレ、俺と和からのプレゼントな。本当はさ、直接翔さんに渡したかったんだけど、急用が出来ちまったからさ…」
潤が僕に向かって赤い箱を差し出す。
何が入ってるんだろ…
気になるぅ〜♪
「分かった。渡しとくね」
「あ、言っとくけど、お前開けんなよ? 翔さんへのプレゼントだからな?」
「わ、分かってるもん…」
もぉ、信用ないなぁ…
でも…気になるから、後でこっそり見ちゃおうかな♪
「おーい、サトくんリボンはどうする?」
「リボンか…、じゃあ青にして?」
ケーキを入れた箱の赤は翔くんの好きな色。
んで、そこに飾るリボンは僕の好きな青色がいい。
パパさんが慣れた手つきで箱にリボンを結ぶ。
「よし、コレでいいかな」
「わあ、パパさんありがとう!」
「サトくんの頼みだからね。さ、あんまり遅くなると、あの翔くんのことだからまた心配してアチコチ電話しまくるよ?」
「わっ、大変!」
う〜っ、いくら僕のことが大事だからって、それはちょっと困るかも…
「じゃ、僕行くね! パパさん、ありがとう」
「途中で転ぶなよ〜」
もぉ、いつまで経っても子供扱いなんだから…
大体、翔くんへのプレゼント持ってるのに、そう簡単に僕が転ぶと思う?
転ばないよ?
僕はケーキが崩れてしまわないように、大事に大事に抱えてマンションへと帰った。