Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第7章 僕達の甘~い夜
出来上がったホイップクリームを掬って、丁寧に絞り袋の中に詰めて行く。
その間に、パパさんが事前に用意しておいてくれたスポンジを、回転する台座のような所に乗せた。
本当は、スポンジから僕が作りたかったけど、そんな時に限ってバイト先でトラブル発生。
結局スポンジだけはパパさんにお願いすることになった。
「よし、じゃあ残ったホイップここに乗せて?」
僕はパパさんに言われる通り、ボールの中にまだ沢山残ったホイップを掬って、スポンジの上に乗せてから、パレットナイフってので軽く伸ばしていった。
「フルーツはどうする? 苺もあるし、黄桃もあるけど…。あ、キウイもあるかな」
「えーっ、迷っちゃうな…」
だって僕、どれも好きなんだもん。
って、僕のためのケーキじゃないんだけどね?
「全部…、はダメ?」
「勿論、駄目なんかじゃないよ? ある物で良ければ、好きなだけ使っていいから」
「やったぁ♪」
僕はパパさんが用意してくれたフルーツ適当なサイズにカットして、ホイップを塗ったスポンジの上に並べた。
これだけでも十分美味しそうだ♪
「じゃあ、この上からもう一度ホイップを塗って、残りの半分を重ねたら、取り敢えず形は出来るかな」
どんなケーキになるのかな?
ふふ、なんだかワクワクしちゃうよ。