第2章 1回目。
みちこ
あれから1年。
一目惚れした相手は1個上の佐伯みちこさん。
どうせ会う機会もないと思っていたけど
運がいいことに佐伯さんはバレー部のマネージャーだった。
こんな都合のいいことが起きるんだなって思ったっけ
『二口!ぼさっとしてないで早く準備して』
憧れの先輩。話してみれば想像通りの人だった
今までだってノリがよくて綺麗な人、可愛い人とは何度も出会ったことがある
けどやっぱり、
「先輩は違うんだよな...」
『ん?どうしたの。』
いつも表情を崩さない先輩
きっと今俺のことを「ただの後輩」としか見てないんだろうな
でもきっといつか
あなたを
「佐伯さんは運命、って信じますか」
振り向かせてみせる。