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オレンジ

第5章 守るべきものは……?


あんside


「嫌になったって…………?」


私の言葉の意味を理解できないと言う風に

私の顔を探るように覗き込む丸山さんに


大きく一度息を吐き出し

覚悟を決めて言葉を続ける……



「そうです…

もう嫌なんです…全部……。

丸山さんをこのまま好きでいても

かなさんのことを思い出して

ただ辛くなるだけだから…


だから私はすばるくんを

選びました…


それに私……


かなさんとも約束しました…

もう会わないって…


だからもうこういうのは止めてください…

もう丸山さんには会いません…」



「そんなん………


かなのことは俺がちゃんとするから…


だから一人で勝手に

何でも決めんといて………?


俺と一緒に………」



私はそんな丸山さんの言葉を

最後まで聞かず


私を見つめる丸山さんの目の前で

すばるくんの唇に唇を重ねた……



すばるくんは

一瞬驚いたように体をそらしたけれど


私からのキスに答えるように

私の体を抱きしめてくれて…



そんな私とすばるくんをみた

丸山さんは…



「分かった………


分かったからもうやめて……?

もうこれ以上見たくない……」



そんな言葉を残して

部屋から出ていった…………
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