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オレンジ

第5章 守るべきものは……?


"すばるくんのせい"


そんな私の言葉に


「何かそれって嬉しいなぁ…(笑)

俺も少しはお前の中に

入り込めてるってことやもんな…?」


すばるくんは

そう言って嬉しそうに笑ったあと



「ところで何か食うもんないの…?」


なんて冷蔵庫を覗いて…


「見てわかる通りですね……(笑)」


そう言って笑う私に

ちょっと怒った顔をして


「これやからちょっと会わん間に

そんな劇的に不細工な顔になんねん!

何か食うもん買ってくるから

お前はここで待っとけ…!」


私の返事も聞かずに

部屋を勢いよく飛び出していく…



待つこと20分…


部屋に戻ってきたすばるくんは

両手いっぱいに抱えきれないほどの

食材を抱えていて



「そんなにいっぱい…

どうするんですか…………?」



そう驚いて聞いた私に



「食うに決まってるやろ(笑)?

とりあえずな……?

これ全部無くなるまで

俺にお前の時間ちょうだい………?


これ全部無くなるまでの間は

俺と一緒におろうや………?


その間お前の気持ちが俺に向くように

俺の魅力を存分に味わしたるから…(笑)


その上で…

それでもどうしてもあかんかったら…


お前のこと…

すごい嫌やけど諦める……


なぁ…あん…

俺にもお前に好きになってもらうための

チャンスちょうだい?」



そんな冗談のような言葉を


私の目を見つめて


言ったんだ………
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