第1章 出会い……
支払いを済ませ
かなに手招きされるまま
二人が話している所に近付くと
かなは俺の腕を掴んで
「これが私の彼氏だよ♪」
そう言って
"あん"と言うこの前に
俺を引っ張って行く…
「はじめまして………」
そう言って挨拶をする彼女は
とても意思の強そうな目をしていて
「はじめまして…(笑)」
俺がそう挨拶を返すと
すぐに俺から目をそらし
「かなさん…
彼氏さんが持ってる袋の中身
アイスでしょ?
早く帰らないと溶けちゃいますよ(笑)?」
そう言って俺の持ってる袋を指差す…
「あ…そうだった(笑)
じゃあ…今度改めて連絡するから
またゆっくり話そうね?」
そう言って俺の腕を取り
出口に向かい歩き出したかなの後ろで
すれ違い様に小さく会釈をした俺に
その子は
意思の強そうな目を細め
柔らかく俺に笑いかけた…