いい子悪い子、愛しい子 番外編 《ハイキュー!!》
第4章 四つ葉のクローバー
『はぁ~…やっぱりココの空気大好きです!』
「そうか、俺もこっちの方が酒が飲めていい」
夢の国について今は海をテーマにした方のパークに入った。
あたしも黒尾さんもこっちの方が好きで、さっき新しく発売されたウサギのキャラクターの人形を買ってもらったばかりだ。
今は、豪華客船の中にあるラウンジにいる。
黒尾さんはそこでお酒が飲みたいと言ってたから
『人がいっぱいでしたけど、結構楽しいですね』
「あぁ」
『…あの、ありがとうございます。連れてきてくれて』
「いいよ、それより…話したいことがあるんだ」
『はい?』
黒尾さんが飲んでいたお酒のグラスを置いて、着ていたジャケットの胸ポケットから小さな箱を取り出してあたしの前に差し出した
『えっ…』
「…夜琉、その…俺達、そろそろ結婚しないか?」
『・・・えっと』
「昨日お前のナカに出してから考えたんだが、そろそろ…いいんじゃねえか…って。」
黒尾さんは、照れ隠しをしながらぼそぼそと話をしている
この箱は結婚指輪だと分かった。
あたしは18歳になったばかりだから結婚はできる
『…でも、結婚は…』
「すぐじゃなくていい。でも、いつかはしたい。これは、その約束のためのモノだ」
黒尾さんは、そう言いながら箱を開けて中のものを出した
ピンクゴールドの可愛いもので、小さなダイヤがきらりと光った
テーブルの上に置かれていたあたしの左手をそっと撫でた
あたしは、その手に添えるように彼の手を触った。その手を握って黒尾さんは薬指に指輪をはめた