いい子悪い子、愛しい子 番外編 《ハイキュー!!》
第4章 四つ葉のクローバー
*黒尾Side*
「・・・。」
俺は、最近とてもイライラしている
夜琉のことだ。・・・いや、夜琉に対してではなく・・・そのバカ親共に対してだ
「夜琉ちゃん、何食べたい?」
『えっと…』
「好きなもの頼んでいいぞ、金は黒尾が出す。」
「おいてめえら…!!」
今俺達は、なぜか4人で回らない寿司屋にいる。
それは今から数日前・・・
*****
『黒尾さん!!あたし短大受かりましたーー!!』
数日前に、夜琉が俺の家に押しかけてきて合格通知を見せに来た。
「おぉ、おめでとう。よかったな」
『はい!!』
と、夜琉が俺に抱き着いてきた
夜琉と付き合って1年ちょっとの11月。
青城紫乃のように子供のために何かしたいと願った結果だ。こいつはずっと勉強とピアノの練習でろくに一緒にいる機会がなかったから、こうして彼女に触れるのが久々だった
「…夜琉、どっか飯でも行くか?お前の好きなとこでいい。一応お祝いだからな」
『いいんですか!?…じゃあ回らないお寿司がいいです!!』
「寿司なら回転寿司にしてくれよ…お前バカみたいに食うだろ?高い寿司とか勘弁してくれよ…」
『好きなとこでいいって言ったじゃないですか!!』
「あぁ分かった分かった、じゃあ行くか。」
分かりやすく目を輝かせる夜琉が可愛くて、どうも甘やかしちまうんだよな。
それでもずっと抱き着いてくる夜琉の身体の柔らかさは、久しく感じていなかったから今だってすごく我慢している
まぁ、寿司のあとに久しぶりに・・・家にでも誘ってみるか
って思っていたのだが・・・