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いい子悪い子、愛しい子 番外編 《ハイキュー!!》

第3章 無気力トライアングル


季節は運動シーズン
運動会や体育祭が多くなりだす時期

昼は暑いのに夜は少し肌寒くなってきた


今日のあたしは、夜のデートです
・・・と言っても黒尾さんとじゃありません。でも納得させるのは比較的簡単だった。だって、今日のデートの相手は・・・



「夜琉ちゃん。」


『あっ、こんばんわ。京治さん』


今日はなんと京治さんとデートです。
この前及川さんと木兎さんのもとへ行ったときに食事の約束をしていたから今日はその集まり


「急にごめんね。どこか行きたいとこある?」


『いえ、あたしよく分かんないんで京治さんの好きなとこでいいです』


「そう?じゃあ居酒屋でいいかな?俺の行きつけでいろいろ話すのにもいいと思うし。」


京治さんに言われあたしは快くOKした
赤葦さんは、なんとも紳士的にエスコートしてくれた。自然に手をつないでくれたり、歩幅を合わせてくれたり・・・


こういう男って実在するのだと・・・初めて知った
黒尾さんもこういうとこ見習ってほしい・・・





京治さんが連れてきてくれたのは、〈烏養〉と書かれた居酒屋。仕事終わりのおじ様達が好みそうだった。


「こんばんわ」


「へい、らっしゃい。おっ?今日は女連れか?生意気に」


「可愛い彼女でしょ?」


と、京治さんがさらりと言うもんだからあたしの顔に火がついた。


「ケッ、生意気な。あぁ~後、お前に客だ。いつもの部屋な」


「…最悪じゃねえか。…はぁ、まぁいいや。マスター、生と…」


京治さんがカウンターに立っている頭に白いタオルを巻いて焼き鳥を焼いているおじさんに注文をしてから、あたしをチラッと見た。それが意図することを瞬時に理解してあたしもおじさんに言った


『あっ…あたし、コーラで』


「ハイよ」


注文を簡単にして、京治さんが奥の座敷の方に入って行った。何度もため息をつきながら・・・
そして、一番奥の部屋の前で立ち止まって今日一番大きなため息を吐いた。そして、ひと思いに座敷の襖を開けた




「…なんでテメエがいるんだよ、賢二郎」




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