いい子悪い子、愛しい子 番外編 《ハイキュー!!》
第1章 マッキー奮闘記
指輪の話題で盛り上がってから、お姉さんは結構いろいろ話してくれた。
もちろんお酒も少なからず頼んでくれたけど、それ以上に俺はそのお姉さんと話せたことが嬉しかった
最初は俺のこと怖がってたのに、普通に話して笑ってくれて・・・
「ホストさんは優しいですね」
そう言われた時、俺はすげえ照れた
かっこいいと言われたことはたくさんあったが、優しいと言われたことはなかったからだ
「じゃあ貴大君ありがとうね~」
約2時間ほど飲み食いした後、常連の客とお姉さんが帰ろうとした。
その時、お姉さんが退店間際に俺の元に来た
「あの…また来てもいいですか?」
それだけのことを俺にこそっと言いに来てくれた
この子はそれを素で言っているのかは分からないけど、今までこんなに嬉しいことはなかった
初めてホストをしていてうれしくなった
ナンバーワンになった時異常だった
「じゃあ、ありがとうございました」
と、お客さんは店を後にしていった
常連を相手にしていた奴と2人で客を見送る
だが、俺はそのまま店を飛び出して彼女たちを追った
俺が暮らし慣れたネオンがまぶしい街だが、今俺が探しているのは・・・
「ねぇ!!」
俺がやっと見つけた・・・一つの光
「あの・・・君の名前、教えてくれない?」
*END*