第14章 Op.14 ペナルティ【R-18】
クロードから落とされたキスは
今までで一番優しく、切なかった。
「……ん…んんっ」
ゆっくりと差しこまれ、歯列をなぞっていく舌が
まるで大切なものを扱うようだった。
(…クロード……どうしてそんな…)
優しく…するの?
(利用したいだけ…なんだよね??)
角度を何度も変え
唇をそっと食むように
繰り返しキスが落とされる。
(優しく……しないで………)
レオナの願いも虚しく
クロードは切ないほど優しいキスを重ね
それを首筋から胸元へと落としていった。
「クロード……や……ぁっ……」
「……ルイに抱かれた身体で抱かれたくないか」
「ち……ちが………っっ!」
クロードの舌が
あっという間に胸の頂をとらえる。
レオナの身体は
小刻みに震え、反応した。
「……勘違いするなよ、契約している間、お前は俺のものだ」
「あっ………ぁ……っ」
それを念押しするかのように
クロードは赤い花弁をつけていく。
(契約……)
その言葉が
頭にこだまする。
(クロードは……クロードだけは………)
好きになっちゃ
いけないんだ………。
(どんなに優しくされても)
それは「愛情」じゃないんだ。
快楽の渦の中で必死に自分自身へ言い聞かせていると
クロードはいつの間にか
レオナの下着を下ろし
自らのボトムにも手を掛けていた。
「誰に服従すべきか、身体に教える必要があるな」
ボトムと下着を下ろし
あらわになった猛々しい己を
レオナの蜜あふれる中心へと
そっとあてがい、徐々に深めていった。
「やっ……ぁ……ああぁっっ!!」
部屋のベッドよりははるかに狭い車中のため
二人の身体はより密着し
秘部へ入り込んだクロード自身は
いつもよりも奥深くへと届いていた。
「あぁんっ……ク、ロード……ぁ……」
クロードはそのまますぐに律動を始めた。
いきなり奥まで貫かれる衝撃に
レオナは身悶えする。
「やぁぁっ………ぁ……あぁっ……」
クロードはそのままレオナに覆いかぶさり
腰を動かしながら
耳元で囁いた。
「…ルイに惚れてるんだろう」
応える余裕は与えられない。
「…ぁ……あっ…や……あぁっ…」
クロードの瞳が獣の色を宿している。